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Although the world is full of suffering,
it is full of the overcoming of it.
- Helen Keller

Yukiyanagiな日々

「Phantom」一括発表!!

まだ本編や挿絵が完全には完成してはいませんが、今の段階で出来上がっているものがたくさんあるので、完成しているものすべて一気にアップしちゃいました(*´∀`*)字だらけですみません。でも、(結局きれいに描いちゃった)挿絵とかあるものがあるので、今回はもっと楽しく読んでいただけると思います。また挿絵が追加されたり、本編に(表現的に)変更が追加され次第またアップしますので、乞うご期待☆完全に自己満足な状態です...

Phantom 第7章(後編)

    第7章 かつての村―戦いの原点―(後編) フェデリコは集落の者とどんどん親しくなっていった。気難しくいつまでも拒否していたのは私ぐらいになっていたのかもしれないほどだ。不思議なもので、男性より女性の方が「真人間」の受け入れが早かった。子どもたちも彼に対しては警戒していなかったし、この調子で他の「真人間」にも近づいていったらどうしようかと私はひやひやしていた。 ある日、私が馬の世話をしていたと...

Phantom 第7章(前編)

    第7章 かつての村―戦いの原点―――――私の名はティーラ・ウェルズ。此処フランスではなくドイツの生まれだ。「真人間」どもが「黒い森」と呼んでいる森の奥に、私たち「狼族」の集落はある。私たちの生活は基本狩猟採集生活だが、900年ほど前から小規模ではあるが農耕も始めるようになった。一つ地域には約20の家族が住み、遠く離れたところにまた別の村があるというようになっている。そして、儀式や情報・物々交換のとき...

Phantom 第6章

    第6章 男の正体 絵理奈は残されても、淋しくはなかった。その気持ちは、今日はとても強かった。また、彼が武器を持った怪しい人物だとしても、悪い乱暴な人ではないと信じた。彼女からしてみれば、彼はあの武器を脅しとして持っているようにしか思えず、顔を隠しているのも、もっと何か別の理由があるような気がしてきた。 その頃、覆面の男は、暗くて狭い夜道を歩いていた。右手に薄汚れた白い布切れを持ち、顔をかが...

Phantom 第5章

    第5章 垣間見えるもの もう「16世紀」に来てしまってから五日は経つ。しかし絵理奈には1か月以上いるような気がしていた。 人間不思議なもので、慣れないところで生活すると一日がとても長く感じ、慣れると一日はあっという間に過ぎ去ってしまう。絵理奈も今慣れない空間での生活を余儀なくされ、長い長い時間を過ごしていた。 スマートフォンは使う意味がないので使わずに放っておいた。当然送受信はできない。おか...

Phantom 第4章

    第4章 不慣れな生活 絵理奈は決して寝ないつもりでいた。しかし、緊張感が薄いというか隙があるというか、結局うとうとしてそのまま寝てしまった。気づくと、鉄格子の窓からまぶしい朝日が差し込んでいた。男は牢獄の隅に敷かれた藁山に腰を下ろして腕を組んで寝ている。いびきや寝息は聞こえない。 ところで、さっきまで腰のあたりまでおろしていた毛布が肩までかかっている。自分でかけた記憶はない。 彼が掛けたの...