Yukiyanagiな日々

趣味で創作活動しています。野生動物、北方狩猟民大好き。創作活動の報告や、日々思うことを綴ります。

私が野生動物に関してドキュメンタリーしか見たくない理由

野生動物を主題とした作品に関して私はここ最近はドキュメンタリーしか鑑賞したくないという気持ちになっています。というのも、ドキュメンタリーでない、すなわちフィクションやファンタジーの場合、どうしても人間の望む姿で描写されてしまうからなんです。
その典型的な例が、オオカミなんですよね。

TSUTAYAでほかの作品を見ているとき「神なるオオカミ」という作品を目にしたのですが、やっぱり人間を襲うかなり攻撃的な動物として描かれているようです。私はオオカミを良い動物として扱おうが悪い動物として扱おうが、人間を積極的に襲う設定にしている作品を好きにはなれません。だって、間違ったことを植え付けている作品なんて受け入れられないんですもん。
(まあもっと年を重ねて気持ちに余裕が持てるようになれば、それはそれとして鑑賞できるようになるかもしれませんが、今の私にはちょっとムリですね…)



私のWEBサイトでも長文にわたって説明しておりますが、オオカミはとても警戒心の強い臆病な動物なので、人馴れや狂犬病にかかっていない限り、基本的に人間を攻撃することはありません。映画の中にあるように縄張りに侵入して襲われた、という実際の報告はありません。(ただ、縄張りに入ってきた者の様子を伺うために後をついてくるということはあるそうです。これが襲われるんじゃないかという人間の恐怖心に繋がったのかもしれませんが・・・)
あの有名なシートン動物記の「オオカミ王 ロボ」でも、オオカミは人の気配を感じると逃げてしまうと書いてあります。

むしろクマや繁殖期の雄鹿、そして家畜による人身事故のほうが圧倒的に多いのに、フィクションの世界ではほとんどそれを描写しません。オオカミばかり攻撃的な動物として描かれています
「神なるオオカミ」では実際のモンゴルオオカミを調教して使っているようですが、オオカミトレーラーなら実際のオオカミはとてもビビりで映画の中みたいに勇敢ではないということを知っているでしょう。だからたとえ真実がどうであれ、世間の人々はオオカミを獰猛な動物だと思いたいんだと私は考えます。

それは恐らく、人間の最高の相棒であるイヌに対して人間に懐かず時に大切な家畜を襲うオオカミに対する、どこか恨みや恐れが根底にあるからかもしれません。


ところで、絵や小説で創作活動している私に対して「ドキュメンタリーしか見たくないならなんでわざわざファンタジー作ってるわけ?」と思えてくるかもしれないんですが、ファンタジーは全部ダメと言ってるんじゃないんです。

オオカミが登場しているファンタジーで、私が唯一受け入れている作品があります。このブログでも何度かご紹介しているんですが、「千古の闇 クロニクル」という作品です。ストーリーは至って普通ですが、先史時代の主人公たちの森での生活の描写が素晴らしいんです。特に、オオカミに関してはオオカミファンから絶大な支持を得ています。この作品は、私のその後の創作活動にに大いに影響を与えてくれました。私がオオカミ以外にも野生動物が大好きになれたのは、この作品のおかげといっても過言ではありません。

それに私はファンタジーを作っているとはいえ、参照しているものは歴史や野生動物の生態など事実由来のものが多く、甚だしいファンタジックな内容ってあまりないんです。(ちょっとネタバレかもしれないけど)現実に少し不思議な人種がいて、彼らがいたら歴史はどうなるんだろうといった感じなんです。



「人食いグマ」について考察してみる





先月下旬から秋田県で人がクマに襲われる事故が多発し、全国でもクマが出没したという目撃情報が相次いでいます。原因は昨年森の木の実がよく生ったから、そして里山が放置され人の生活圏と森が近くなってしまったからだといわれます。

そして秋田県での事故では、遺体に食べられたような跡が見られたり、いきなり尻に噛みつかれたという被害者の証言があったり、駆除されたクマの胃から人体の一部が見つかったということから、人間を食べ物とみなしているクマがいるのではないかという声が専門家の間で浮上しています。
(しかし駆除されたクマの胃の内容物のほとんどがタケノコだったので、このクマが「犯人」だとは断定できないそうです。)
※詳しくは「クローズアップ現代+」のサイトで。

これまでクマが人を襲うのは、森でばったり出遭ってしまったとき防御本能として攻撃してしまうというのが主な理由でした。なので森に入るときにクマ除けの鈴をつけていけばそれを防げるとされていました。しかし、尻を噛まれたという70代の女性は、その鈴をつけていたにも関わらず、背後を襲われたのだそうです。


なぜそのクマは人間を食べ物だと認識するようになってしまったのでしょうか。一番考えられそうなのは「人間の死体を食べたから」でしょう。そこで人間の味をしめ、その後人間を食べ物と思うようになってしまったと。

私はそれだけでは理由にならないと思います。なぜなら、クマに襲われてそのまま放置された人の遺体はクマだけでなく、キツネやほかの動物たちにも荒らされる可能性は大いにあります。(これは最近の話題ではなく、昔からのことの前提で言っています)そういったほかの動物たちが人間を襲うようになるでしょうか。人食いギツネ、人食いタヌキ、聞きませんよね。

私は人を襲うようになるのは、「人間は怖くない」と思い始めてからだと思います。人間は弱い、襲えば食える、この両方を認識して初めて人間を獲物として狙うようになるのだと思います。
恐らく例の「人食いグマ」は、最初は防衛手段として遭遇した人間を襲ったのだと思います。ついでに空腹だったので仕方なく倒した人間を食べたのでしょう。そしたら普通に食べれると学習し、獲物と認識するようになってしまったのかもしれません。


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