Yukiyanagiな日々

趣味で創作活動しています。野生動物、北方狩猟民大好き。創作活動の報告や、日々思うことを綴ります。

子どもの頃からずっと腑に落ちないことがある

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現代というのは、「死」が身近でなくなった時代と言っても過言ではありません。
核家族で暮らし、おじいちゃんやおばあちゃんなどの親戚の死をあまり経験しなかったり、医療の発達で健康、長寿が当たり前になったり、川や田んぼで生き物を捕まえてうっかり殺してしまったという経験が乏しくなったり……。


そのせいなんでしょうか。現代はゲームもマンガもアニメも映画も、グロい表現が非常に好まれる傾向にあると思うんです。血しぶきが飛ぶ程度ならまだ許容範囲。人の首がぶっ飛んだり、八つ裂きにされたり、貫通したり、ちょっと言葉には表せないような凄惨なシーンがありますね。
私も思わぬところでそういうものを目にしてしまったことがあり、非常にショックを受けた経験があります。私は非常に感じやすい性格なので、あんまり残酷なシーンを目にしてしまうと、鬱に似た状態になり、夢に出たり、何かの折に思い出してしまったりします。

そう、問題はグロ表現が好まれる以上のこと。こういった表現に対して、日本は規制があまりされていないと思うのです。海外だと「R-15」とか「R-18」といった規制がしっかりされていて、性的表現についても子どもが目にするような公共の場所には雑誌やポスターなど一切置いていないそうです。日本だとコンビニに堂々とエロ雑誌が置いてありますよね。仕切りみたいなの立ててありますが、ほとんど意味が無いと思います。
「日本だって『18禁』あるよ!」と言われそうですが、そのグループに入りきらず漏れ出しているものも少なくありません。ケータイやスマートフォンのサイトではエロ広告のバナーがよく出てくるし、グロについては何の規制もない気がします。


ネット上でやたら「閲覧注意」とつけてみたり、「戦争の悲惨さを表現した作品は子どもたちには過激すぎる」とか言って、広島平和記念館の人形を撤去(リンク)したりそういったドキュメンタリーを見せなかったり、昆虫の写真を学習ノートの表紙から消し去ったりしていますが、肝心の子どもたちが、日常的に目にしているものに対して大人たちは何も感じていないのでしょうか。
普通に小学生が読むマンガなのに、身体が引き裂かれたりバラバラになったりするシーンが平気で描かれていて、それを見て子どもたちが喜ぶ。原爆記念館の人形よりももっとずっと凄惨だと思うけど??
(これもまたネットでたまたま知ってしまったことで、もう怒り爆発寸前まで来ていました)

「トムとジェリーだって暴力あるじゃん」と思うだろうけど、デフォルメされすぎていてもはや実感が無いし、流血や肉や骨が見えるといった見るからに痛そうな表現はありません。


教育の現場では「規制、規制」と言い、知るべき悲しい事実がベールに包まれてしまう一方で、娯楽の世界では「過激なほうが喜ばれる、売れれば何でもいいんだ」と言って、人が残酷に死ぬシーンがこれでもかと言わんばかりに描かれ、子どもたちの目に飛び込んでくる現状。

その結果何が生まれるんでしょうか。私は、命に対する敬意を覚えぬまま大人になってしまうと考えて非常に危惧しています。

「んな大げさな」「じゃあ何だ? グロいもの見た子どもは皆殺人犯になるとでも言いたいのか?」…と、ここまで読んで、そう感じた人も少なくないかもしれません。
そういうことじゃないんです。人が傷ついたり、痛い思いをしていることに対して、感覚が鈍くなってしまうんだと思うんです。
ニュースでどこかの紛争地帯が映され、大怪我をした市民が画面に出たとき、普通なら「うわっ」と思って「なんて恐ろしい、可愛そうだ」と思うでしょう。けれど、日常的に娯楽でグロを見慣れてしまっている人は「やべえ、漫画やアニメの世界が現実に起こってる」としか思わず、あまり胸を痛めることもないんじゃないでしょうか。(実は私も一時期グロに慣れてこそ大人と思い込んでいた時期があり、こういったものを見ても無理に平気な振りをしていたことがありました)


家族と親密にコミュニケーションをとっていれば、娯楽の世界で描かれている凄惨な表現は良くないものだと覚えていくでしょう。しかし、今の子どもたちは家族とあまり話をしていないように見えます。核家族で両親共働きだったり、部活動でくたくたになり、家庭では食事と宿題と寝るだけになったり、LINEですぐに返事をしなければ「既読無視した」と言われて外されたり、とても家族団らんで話をしている余裕はないように感じます。
そんな世の中だから、子どもたちも荒んでいるし、相手を死に追いやるまでいじめる。これはグロシーンに見慣れてるせいとは言い切れないけど、そこまでのレベルに行きがちな現代の子どもたちには、余計に過激なものを見せるべきではないと思います。

ただ私の感じるところでは、周りの大人もあまり対応できていないことが少なくない気がします。子どもは何も知らないから、エロやグロのものを見そうになって止められると「なんで?」と尋ねる。それに対して大人は「とにかく子どもは見ちゃいけないの」の一点張り。
皆さんは、それがなぜいけないのかきちんと説明できますか? それに自信がない方は、ご自身にも「別にいいじゃん」という気持ちがあるのではないでしょうか?

エロやグロを規制すべきなのはなぜか? それは、それが相手を尊重せず侮蔑する行為に他ならないからです。大人ならある程度のブレーキがかかりますが、子どもは知らないため平気で真似します。その結果、相手をとてつもなく傷つけてしまうことがあるのです。ある番組で保育士さんが言ってたんですが、その人の勤めてる保育園では、園児たちがセックスのままごとをするんだそうです。

冒頭で現代では死が身近でなくなったと述べました。昔は大家族で暮らして身内の死を経験したり、外で遊んで生き物の死を目にしたりしていました。またもっと昔、或いは伝統的な暮らしをする民族などでは、自分たちの手で動物を捕らえ、自分たちが動物の犠牲の上に生かされているということを学びます。そうすることで、可愛そうだ、命には限りがあるのだ、大切にしようということを知っていきます。現代の綺麗で健康で殺伐とした世の中になると、そういった命の大切さを忘れ、過激な凄惨シーン、淫乱なシーンが好まれてしまうんだと思うんです。それを、心得ていない子どもたちに見せて平気な世の中は、私は健康的とは思いません。


ものすごい長文になってしまいましたが、子どもの頃からずっと気になって気になって仕方の無いことだったので、一気に綴らせていただきました。言葉がきつくなってしまっているかもしれませんが、そこは堪忍やで♪(/・ω・)/ ♪

(追記)サムネの画像がものすごく痛々しいんだけど、敢えてこれにしました。Pixabayで「暴力」というキーワードで検索したら出てきて、見ているだけで私も何だか辛く悲しい気持ちになってきました。エロやグロ表現を商売目的に躊躇なくエスカレートさせていく現状を、これぐらい悲しいことなんだという気持ちを重ね、使用しました。

4 Comments

Tory  

こんにちは。

腑に落ちないことっていっぱいありますよね。
私も同じようなことを感じていたので興味深く読ませて頂きました。

確かに現代は核家族の孤立化やネットによる入手し易い情報の拡散で
ゲーム、映画や漫画も含めグロい表現がエスカレートしています。
それはインパクト=過激=売れる。その辺の影響もありますね。
ちょっとでもグロ表現に規制をかけるとユーザーからバッシングですから。

こういうのを見たいと思う行為は自分は絶対安全な場所で
自分とは関係ない人が無残な状態に変貌を遂げていくプロセスを
安心しながら見るということです。
そこでドキッとしたり感情を高ぶらせたりして脳に刺激を与えています。
元を辿れば子ども騙しのお化け屋敷ですら似たようなものです。
ある意味、薬のように観れば観るほど「もっと過激に!」と癖になる感じです。

人は何時でも人の行動が気になります。野次馬がそうです。
街角で事故なんて起こったら直ぐ何があったかと振り向きますよね。
ゲーム、映画や漫画の表現はどうかと思いますが・・・
実際に世界では戦争が起こっていてそこで無残に人が死んでいく様子などは
目を覆いたくなりますが、それを見るのは必要なことですね。
そこから目を背けたり自分を遠ざけるだけは都合の悪いところは隠すになります。
話は違いますがスーパーで肉を買って美味しく食べますが
動物を殺すところは想像もしたくないしグロいから見たくもないというのも似ています。

大事なことはそれを見た事でどんな想いを抱くのかが問題です。
自分にできることは?人に教えてあげられることは?などなど・・・
出来れば広めたいですがブログでもアンさんのように問題と思いながら
記事にすることもその一つだと思います。
それが少しでも人に伝われば見た事による価値が生まれます。

とにかくグロい物を見て喜んでいるような悪な感情には同調しないことです。

子供たちを管理するのは大人の責任ですので規制は年々厳しくなっていますが、
まだまだ不十分ですし、親の管理がずさんな家も多いでしょう。
ですが、問題化することで時間をかけてカバーしていくと思いますよ。

「昔は良かった、昔はこんなんじゃなかった」という嘆く人は多いです。
自分もそう感じることはあるのですが、過去に戻る思考は取っ払って
問題が起こったら起こさせて、それを乗り越えながらも改善していく社会が
健全な未来に進んで行くのかと思っています。

長文失礼しました。

2017/06/14 (Wed) 16:01 | EDIT | REPLY |   

雪柳アン  

To Toryさん

共感、及び応援していただきありがとうございます!

確かに、リアルを経験していればいかに恐ろしいかわかってるから、わざわざ娯楽の世界でまで見たいとは思いませんよね。

>スーパーで肉を買って美味しく食べますが
>動物を殺すところは想像もしたくないしグロいから見たくもないというのも似ています。

わかります。逆に屠殺の現場を見てしまったから、それ以来ベジタリアンになり、肉をおいしく食べる我々を激しく非難するする人たちもいます。肉を食べる人をバッシングするのではなく、ベジタリアンになることを自慢するのではなく、むしろ命を頂いているんだという感謝の気持ちを持って欲しいと思います。

>自分にできることは?人に教えてあげられることは?などなど・・・
>出来れば広めたいですがブログでもアンさんのように問題と思いながら
>記事にすることもその一つだと思います。
>問題化することで時間をかけてカバーしていくと思いますよ。

ありがとうございます。とても嬉しいです。こんなことばかり書くと気難しい人間だと思われちゃうかもしれないけど、
こういうことは我が家でもよく話していることで、家族内で憤慨してるだけではもどかしいと思い、ブログで書いて拡散したいと思っていました。

2017/06/14 (Wed) 17:05 | EDIT | REPLY |   

NAHKI  

こんにちは。

グロについては、宮崎駿氏も激怒していました。
テレビでそれが放映されていたので、あんなに憤慨している宮崎駿氏をみて同調しました。
今の子供は、ビックリすることにお寿司のトロがそのまま海で泳いでいる子もいるそうです。
私が育った時代は、バリバリ昭和でしたので、いい意味で色々と学ぶことができましたが、昨今の時代は、やはり何か違いを感じてしまいますね。
私も一人娘がいるので、様々な体験を通して学ばせていきたいと思います。

2017/06/14 (Wed) 18:26 | EDIT | REPLY |   

雪柳アン  

To NAHKIさん

ありがとうございます。
食育の問題は、日本も含め先進国では問題になっているみたいですね。
アメリカやイギリスはもっとひどいみたいで、子どもたちに食材を見せて、頓珍漢な答えを言う子どもが少なくないのをドキュメンタリーで見ました。例えば、マッシュルームを見せて「セロリ?」って言うみたいに。

宮崎駿さんの番組見ました。「終わらない人、宮崎駿」って番組ですよね。最後の方で言っていたことを、私もよく覚えています。
「私の知り合いに身体に不自由のある人がいましてね、ずっとその人のことを思ってたんです。その人はハイタッチするのも大変なのですが、このCGを見ていると生命蔑視のようなものを感じてとても不愉快に思います。あなたたちが目指すものとは何なのですか?」
今のグロ作品を作ってばかりの人たちに、是非耳にしてほしい言葉だと思います。

2017/06/14 (Wed) 22:56 | EDIT | REPLY |   

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