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Although the world is full of suffering,
it is full of the overcoming of it.
- Helen Keller

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誰のせいでもなかったらしい…【HSPという個性】

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自分が過剰に自信がないことや、気が小さいことについて、5月はいろいろ悩んで悶々としてきました。今はもう非公開としてしまいましたが、自分はアダルトチルドレンなんじゃないかと考えてこのブログに綴ったこともあって、幼い頃家庭環境でちょっと苦労した話もしたんですけど、今の自分がそこまで過去に縛られているとも思えなかったんです。勿論、影響がないわけでもないんでしょうが、本質的にはもっと違うところに原因があるんじゃないかと思いました。

そんなあるとき、ある人のブログで、自分はHSPだと言っている記事がありました。HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、即ち「とても敏感な人」ということで、別に病気でも発達障害でもなく、生まれ持った人の性質だとのことです。
そのブログ記事にも載ってたリンクで、自己診断できる専門サイトが載っていたのですが、
サイト名→Are You Highly Sensitive? 【日本語対応】
チェック項目としては例えばこんなのがあります。
■ 他人の気分に左右される
■ 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
■ 騒音に悩まされやすい
■ 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる

その項目を見ていると、なんとどれも私あるあるでした。
27個ある項目のうち14個以上当てはまれば(別のところでは12個以上とも)ほぼHSPとのことでしたが、私は18個当てはまりましたので、もう私はドンピシャHSPなんだと確信しました!

さらにこの内容を紹介していたブログの筆者の場合、映画や小説を鑑賞して感動したり登場人物と一緒に怒ったり悲しんだりすると、その後しばらくずっと無気力になるとありましたが、私もそうです。だから面白くてのめり込みやすいドラマや映画であればあるほど心穏やかに鑑賞できず、続けてあれもこれもと作品鑑賞はできません。(私の父が毎晩スマホで映画を見れるのが不思議で仕方ない)
私はあまり他人には関心を持たないのですが、親しい人の愚痴や辛い話を聞くと共感しすぎて、言ってる本人以上に悲しくなったり腹が立ったりすることもあります。

また自分の得意なことであっても、誰かに見られていると全く集中できません。この人はどんなことを思いながら自分のことを見ているのか気になってしまうからです。だから私はよく人に「鶴の恩返しみたいな感じで作業中は見ないでください」と言ってきました。アーティストが人前で作品制作するところを披露したり、観光地で画家が人のよく通る場所で絵を描いていたりすることがありますが、あんなこと私には絶対無理です。たとえ相手が自分の作品を褒めてくれたとしても、後で自分一人でよく見返してみると、駄作だと思うことが少なくありません。
(※ただ、例外的なのが人前で一人でスピーチするのは割と平気なんです。子どもの頃、通っていた英語塾主催のスピーチコンテストで鍛えられていたため、人前で話をするとか、いざというときの自己主張はできます)

あと、相手の微妙な表情の変化が異常に気になり、相手は本当は迷惑だと思ってるんじゃないか、怒ってるんじゃないかと思いをめぐらしすぎて疲れる、というのもHSPの人にはよくあることだそうです。私もその通りでした。
おまけに日本人って、世界一自己主張しない民族じゃないですか。言わず語らずで相手のことを察し合いながらコミュニケーションを取り、表面上は良いよと言いながら本心は嫌がってるってことをさりげなくアピールしますよね。だから余計にHSPの人間には負担になります。欧米のようなもっと自己主張する文化なら、まだはっきりと正直に言ってくれるので気にしなくても良いでしょうがね。

またこの敏感さ故に、生活環境が変化した場合には非HSPの人よりも遥かに疲れるし、自分の周りで少しでも変化が起きればすぐにわかるため、行動は慎重になり、いわゆる引っ込み思案になりがちです。そして何かと刺激や動揺の少ない生活をしようとし、なかなか行動が起こせないので周囲からも「気が小さい」だの「神経質だ」だの言われます。そして、自分自身に対しても敏感なHSPの人は自分のそういう敏感な性質が気になり、自分に自信を持てなくなります。←まさに自分がそうでした。

大学卒業後、職業訓練を経て最初に働いたバイト先は、HSPの私には地獄のような場所でした。口下手で短気な上司と、人のすることなすこといちいち指摘する社長の二人しかいないデザイン会社で、もう本当にストレスフルで、月曜日の朝が憂鬱でした。
仕事を指示するハゲでデブの上司はぶっきらぼうな上に口下手が程度を超えていて、1回の説明で「だから」という接続詞を5回も使っていました。おまけに説明が下手糞なくせに私がよくわからなくて聞き返すと、すごく不機嫌になって冷たくあしらってきました。
(つまり余裕がない上に自分のことを客観的に見れていないことの証拠ですよね)
そして神経質なんだか無神経なんだかわからない社長は、私の一挙一動を監視し、何気ない行動にも「●●な動きで面白いね~」とか「昼休みぼんやりしてるヒマがあったらデザインの勉強したら?」とか、仕事のことからプライベートなことまでいちいち指摘してきました。社長としては私と距離を縮めたい、親切にしてやってるつもりでしょうが、HSPの私としては監視して追い詰めてくる恐ろしい天敵以外の何者でもありません。
でも今考えてみれば、そういうイヤな人たちしかいないから、会社立ち上げて10年経っても人が増えないんですよね。

あとはこのデザイン会社、仕事の間は洋楽のラジオをかなり大きな音量ずっとで流しっぱなしにしてるんですよね。よくわからないメロディで、独特のサビの部分を何度も繰り返して歌ってるの聞かされると、地味にストレスです。好きでもない曲を大音量で終始ずっと聞かされてるのも、HSPの私には負担でしたね。あんなとこ辞めて本当に大正解!

それに比べれば、今の職場は非常に気が楽です。私のこと程よく放っておいてくれるし、わからないことがあれば親切に教えてくれます。一部困った人がいたこともありましたが、そういう人は普段からこの会社で働きづらいと思っていたのか皆辞めていきましたので、今は本当にいい人たちばかりです。小さい会社だったりズボラだったりして困ることもありますが、4年前のデザイン会社でのバイトに比べたら比べ物にならないほど良いところです。社員も少しづつ増えているし、私が休みを取りたいと言えば取らせてくれます。2年前から毎年海外旅行へ行けているのも、今の職場だったからこそだと思います。


まあ以上のことから、私は人一倍生き辛さを感じながら二十数年間の人生を送ってきたわけですけれども、タイトルにもあるように、これは「個性」なんです。衝動買いしたHSPの本にもそう書いてありました。
(※突き詰めて考えれば、病気や障害とされているものだって個性になるんですけども)

ドラマや映画、そして人の話に共感しすぎてしまうのは、感受性が豊かである証拠で、これはクリエイティビティにおいては非常に重要なことです。というか、それだけ感じることが多いから、発信したくなってくるのかもしれませんが。
また、HSPは人種や民族、性別関係なく全体の15~20%ぐらいの割合でいるみたいですが、それはつまり残りの8割以上の人はHSPほど敏感じゃないってことです。だから分かり合えないことも多いし、誤解されることもあります。そのストレスやフラストレーション、そして多数派の人とは違う感じ方が、クリエイティブにおいては独創性を育むことになり、誰かに伝えたい、という発信の動力源にもなります。
実は、人と違うことで独自の視点で物事を考えオリジナリティを持てるとか、発信したいエネルギーになる、と教えてくれたのは、「赤ずきんと健康」や今NHKのEテレで放送中の「びじゅチューン!」でお馴染みの、アーティストの井上涼さんでした。
井上さんは、日本版TED(卑猥なクマのぬいぐるみは小文字のtedだからね)のプレゼンテーションで、このことを話していました。井上さんはご自身がゲイであることで、いろいろ理解されなかったり思ったことを言えない辛さを感じてきたそうですが、それがあって今の自分があり、自分にしか表現できないものがあると語っていました。そうやって、一見「大変、可愛そう」って思われがちなマイノリティを、その人にしかない個性にして、フルに活用できたら、それほど素敵な人生はないじゃないですか。

最近人のさまざまな個性や性質、発達障害、精神病などについて聞くようになったら、どれにも当てはまらない、私はオールマジョリティですっていう人間がどれほどいるんだろうと思うようになってきました。また、自分は特に●●だというものに完全に一致しなくても、ちょっとグレーゾーンなんて人だって少なくないはずです。
皆いろいろ様々に何らかのマイノリティなんだろうし、多少なりとも人生において分かり合えなくて苦労することもあるはずです。そんなことがなかったら、人は誰かに優しくなることなんてできないと思うんですよ。