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Although the world is full of suffering,
it is full of the overcoming of it.
- Helen Keller

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Phantom 序章

WILD ASSASSIN(新編版)



    序章

 ある真夜中、マントを羽織った一人の男が、怯えるように小走りで狭い道を進んでいた。男は懐に何かを携え、時々後ろを振り返っている。
 そのとき、男の前に突如黒い影が現れた。男はたじろいで身を引くが、影に身を引き寄せられ、鋭い何かで胸を刺された。
 男は胸に手を当てて崩れるように倒れる。その手は真っ赤な血にまみれていた。
 黒い影は、倒れた男の懐から何か取り出し、男の開いたままの目をそっと閉ざすと、風の如く姿を消した。

 その日は満月だった。遠くから狼の遠吠えが聞こえる。




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