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前回のニュージーランド旅行記から2週間ほど経過してしまいました。もう旅行の話1ヶ月近く前になるけど記憶薄れてないか?って話ですね。
今回はロトルアに行ってきた話を書きます。ロトルアと言えば間欠泉があることやマオリの文化が色濃いことで有名ですね。
特に私たちが訪れたテ・プイアはその両方を見ることができる場所です。

駐車場を出た瞬間から硫黄の匂いがしていました。周囲をぐるりとコンクリートとマオリの彫刻が囲い、とてもモダンです。

中に入ると最初に目に入るのがこのモニュメント。これは「ヘケタンガ・ア・ランギ」といい、12対の守護神がマオリの宝であるヒスイの原石を見守っているとのこと。マオリの伝承と現代のマオリ彫刻が融合されたものなんだそうです。





木像の横にそれぞれの守護神の説明書きがあります。でも全部英語なのでわかりません(笑)
ただ、これを見た瞬間から「あ……ヤバい……好きになりそう……( ;∀;)」と思いましたね。写真や土産屋で見ただけでは感じなかった魅力、オーラを直で感じました。芸術や文化を現地で見て感動するとはこういうことかと実感しました。もともと期待値ゼロからの出発だったので、興味のないところから興味を持つ瞬間を体験できました。
今まで北米先住民以外の文化には浮気しないって頑なだったのに、ごめん、無理だったわ(笑)
マオリのガイドさんに案内してもらいながら、いろんなところをまわりました。
シダの生い茂る森の先に間欠泉の煙(湯気?)が見えます。


この光景を見て「アバター」の世界みたいって思いました。ベタな感想でしょうか。
ロトルア以外でも、ニュージーランドって本当にシダばかり生えてるんですよ。オークランドからロトルアまでは車で片道4時間ほどかかります。その道中羊ではなく牛ばかりいる牧場を過ぎると、原生林と思われるシダの森が見えてきます。熱帯とは到底思えない、(日本に比べて)乾燥しているニュージーランドの気候に、此処までシダが生い茂っているのが不思議で仕方ありません。この国ならではの独特の植生なのかもしれませんね。
※面白い生え方をしているシダを見かけました。きれいにシンメトリーになっていると思いませんか。

間欠泉に近づくとこんな感じ。時々熱水が吹き上げてきます。


またここには、マオリの伝統文化と技術を守るために作られた「マオリ工芸美術学校」があります。彫刻は昔から男性の仕事であり、マオリの男性のみがこの学校に入学できるそうです。
作業場にはいくつか作品も展示されています。パウア貝やクジラの骨など様々な素材で作られており、細かい文様が施されていて美しいです。



私たちが行ったのは日曜日だったので作業をしている人はあまり多くありませんでした。しかし、マオリの男性たちによる実際の制作の様子を垣間見ることが出来、とても貴重な光景を見られたことに変わりはありません。
(その様子がこちら↓)
他にも昔のマオリの人々が作ったと思われる工芸品が展示されていて、中にはキーウィの毛皮でできた衣類もありました。昔はマオリはキーウィを狩って、食用にしたり衣類にしたりしていたそうです。


キーウィの剥製。ニワトリぐらいはあります。

実はテ・プイアでは生きたキーウィを見ることができます。ただ、撮影が禁止されているためブログではお見せできません。真っ暗で密林を再現した施設の中、僅かな赤い光の中で見られました。しきりに地面をつついていてめちゃくちゃ可愛かったです。
ニュージーランド人が自分たちのことをキーウィと呼び、スーパーマーケットの商品のパッケージにやたらキーウィのイラストやキャラクターが描かれているのも頷けます。哺乳類のような丸っこさ、モフモフ感、独特の姿に、心を惹かれない人はいないでしょう。
ということでマオリにすっかり恋してしまった私はじゃんじゃん土産物を買いました。パウア貝をちりばめたペーパーウェイトに、マオリのシンボルをかたどったガラスの置物
![]()

マオリのシンボルのネックレス、しおり
![]()

そしてポストカードを買っちゃいました。

某エスニックショップみたいな雑多な感じになるかと思いきや、私のセンスがいいのか(?)意外にも調和して落ち着いた雰囲気になりました。ロトルア以外の土産屋で買った品も写っていますがどうですか。


薄々悪い予感はしていたこの組み合わせ。ファーストネーションズVSマオリ(ついでにオオカミVSキーウィ)っていう……。
もう面白いからそのままにします。

どちらも日本人から見れば「自然と生きる先住民族」として素朴でエスニックな雰囲気の両者。しかし、並べてみてふと気付いた点があります。
それは、カナダのファーストネーションズがオオカミやクマ、シャチなど、具体的な生き物をモチーフにしているのに対して、マオリは人をかたどった守護神だったり、渦巻きのような抽象的なシンボルを表現しています。ファーストネーションズにもサンダーバードのような架空の動物がいたり、稀に人をかたどっているものもありますが、基本的に人間以外の動物を表現していることが多いです。一方、マオリの伝統的な工芸品には殆ど生き物が見られません。
この違いはどこからきたのでしょうか。カナダが大陸で様々な大型動物がいるのに対して、ニュージーランドは島で本来哺乳動物がいなかったことが関係しているのでしょうか。また、ファーストネーションズが1万年前からずっとカナダの大地に暮らしていた一方で、マオリは700年ほど前にカヌーでニュージーランドにやってきました。その暮らしや文化、技術に基づいた世界観の捉え方に表現の違いがあるのでしょうか。その辺り気になりますね。
今回はロトルアに行ってきた話を書きます。ロトルアと言えば間欠泉があることやマオリの文化が色濃いことで有名ですね。
特に私たちが訪れたテ・プイアはその両方を見ることができる場所です。

駐車場を出た瞬間から硫黄の匂いがしていました。周囲をぐるりとコンクリートとマオリの彫刻が囲い、とてもモダンです。

中に入ると最初に目に入るのがこのモニュメント。これは「ヘケタンガ・ア・ランギ」といい、12対の守護神がマオリの宝であるヒスイの原石を見守っているとのこと。マオリの伝承と現代のマオリ彫刻が融合されたものなんだそうです。





木像の横にそれぞれの守護神の説明書きがあります。でも全部英語なのでわかりません(笑)
ただ、これを見た瞬間から「あ……ヤバい……好きになりそう……( ;∀;)」と思いましたね。写真や土産屋で見ただけでは感じなかった魅力、オーラを直で感じました。芸術や文化を現地で見て感動するとはこういうことかと実感しました。もともと期待値ゼロからの出発だったので、興味のないところから興味を持つ瞬間を体験できました。
今まで北米先住民以外の文化には浮気しないって頑なだったのに、ごめん、無理だったわ(笑)
マオリのガイドさんに案内してもらいながら、いろんなところをまわりました。
シダの生い茂る森の先に間欠泉の煙(湯気?)が見えます。


この光景を見て「アバター」の世界みたいって思いました。ベタな感想でしょうか。
ロトルア以外でも、ニュージーランドって本当にシダばかり生えてるんですよ。オークランドからロトルアまでは車で片道4時間ほどかかります。その道中羊ではなく牛ばかりいる牧場を過ぎると、原生林と思われるシダの森が見えてきます。熱帯とは到底思えない、(日本に比べて)乾燥しているニュージーランドの気候に、此処までシダが生い茂っているのが不思議で仕方ありません。この国ならではの独特の植生なのかもしれませんね。
※面白い生え方をしているシダを見かけました。きれいにシンメトリーになっていると思いませんか。

間欠泉に近づくとこんな感じ。時々熱水が吹き上げてきます。


またここには、マオリの伝統文化と技術を守るために作られた「マオリ工芸美術学校」があります。彫刻は昔から男性の仕事であり、マオリの男性のみがこの学校に入学できるそうです。
作業場にはいくつか作品も展示されています。パウア貝やクジラの骨など様々な素材で作られており、細かい文様が施されていて美しいです。



私たちが行ったのは日曜日だったので作業をしている人はあまり多くありませんでした。しかし、マオリの男性たちによる実際の制作の様子を垣間見ることが出来、とても貴重な光景を見られたことに変わりはありません。
(その様子がこちら↓)
他にも昔のマオリの人々が作ったと思われる工芸品が展示されていて、中にはキーウィの毛皮でできた衣類もありました。昔はマオリはキーウィを狩って、食用にしたり衣類にしたりしていたそうです。


キーウィの剥製。ニワトリぐらいはあります。

実はテ・プイアでは生きたキーウィを見ることができます。ただ、撮影が禁止されているためブログではお見せできません。真っ暗で密林を再現した施設の中、僅かな赤い光の中で見られました。しきりに地面をつついていてめちゃくちゃ可愛かったです。
ニュージーランド人が自分たちのことをキーウィと呼び、スーパーマーケットの商品のパッケージにやたらキーウィのイラストやキャラクターが描かれているのも頷けます。哺乳類のような丸っこさ、モフモフ感、独特の姿に、心を惹かれない人はいないでしょう。
ということでマオリにすっかり恋してしまった私はじゃんじゃん土産物を買いました。パウア貝をちりばめたペーパーウェイトに、マオリのシンボルをかたどったガラスの置物

マオリのシンボルのネックレス、しおり

そしてポストカードを買っちゃいました。

某エスニックショップみたいな雑多な感じになるかと思いきや、私のセンスがいいのか(?)意外にも調和して落ち着いた雰囲気になりました。ロトルア以外の土産屋で買った品も写っていますがどうですか。


薄々悪い予感はしていたこの組み合わせ。ファーストネーションズVSマオリ(ついでにオオカミVSキーウィ)っていう……。
もう面白いからそのままにします。

どちらも日本人から見れば「自然と生きる先住民族」として素朴でエスニックな雰囲気の両者。しかし、並べてみてふと気付いた点があります。
それは、カナダのファーストネーションズがオオカミやクマ、シャチなど、具体的な生き物をモチーフにしているのに対して、マオリは人をかたどった守護神だったり、渦巻きのような抽象的なシンボルを表現しています。ファーストネーションズにもサンダーバードのような架空の動物がいたり、稀に人をかたどっているものもありますが、基本的に人間以外の動物を表現していることが多いです。一方、マオリの伝統的な工芸品には殆ど生き物が見られません。
この違いはどこからきたのでしょうか。カナダが大陸で様々な大型動物がいるのに対して、ニュージーランドは島で本来哺乳動物がいなかったことが関係しているのでしょうか。また、ファーストネーションズが1万年前からずっとカナダの大地に暮らしていた一方で、マオリは700年ほど前にカヌーでニュージーランドにやってきました。その暮らしや文化、技術に基づいた世界観の捉え方に表現の違いがあるのでしょうか。その辺り気になりますね。