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Although the world is full of suffering,
it is full of the overcoming of it.
- Helen Keller

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男前な「白鳥の湖」と遭遇

先月NHKのBSプレミアムで「マシュー・ボーンの白鳥の湖」というのを観ました。

ブログのタイトルからわかるように、この「白鳥の湖」は白鳥役が全員です。
配役全員がというわけではありません。普通に女性ダンサーもいます。つまり設定ごと「オスの白鳥」が登場する話なのです。

かなり斬新な作品ですが、公演自体は1995年からやってるらしく、既に四半世紀経っています。
オフィシャルサイト

「オスの白鳥」たちの「斬新」で「リアル」な姿

この設定のギャップや新鮮さ、そして男性スワンたちが美しかったということで大いに気に入ったんですけれども、それだけでなく、白鳥の振付が結構リアルな感じがしたことも私の中で盛り上がった要因でもありました。

古典バレエのイメージでは、白鳥といえば線が細く優雅な姿を思い浮かべます。しかし実際のところはどうでしょうか。近づくと声を荒げ威嚇してきて、地元の人たちには結構恐れられている存在じゃないですか。現地ヨーロッパでは繁殖期が特に危険らしくて、相手が自転車だろうがボートだろうがお構いなしに襲ってきます。それが単に「優雅な鳥かと思ったら結構怖かった」というギャップでしている話ではなく、普通に警戒すべき野生生物としてしばしば動画やエッセイなどで目にします。
(ただひとつ気になるのが、この「攻撃的な白鳥」というのは、どれもヨーロッパ産のコブハクチョウばかりなことです。日本でも攻撃的な白鳥の姿を映した動画は見るんですが、在来種のオオハクチョウやコハクチョウの攻撃的な姿の映像は見たことがありません)

リアルにしたことでいい具合にフェミニンの象徴から解放された

今回のマシュー・ボーン版も、この「危険な野鳥」という姿を投影していて、古典的でステレオタイプな白鳥像ではなく、実物の生態観察をした上で振付しているというのが、野生動物好きの私としてはとても好感を持てました。

逆に言うと、それまでの「白鳥の湖」が実際の白鳥の姿とかけ離れており、人間の勝手な妄想だけでできたメルヘン満載な感じがダルくて素直に楽しめなかったんです。(チャイコフスキーは本物の白鳥を見たことあるのかと思う)
先ほども書きましたように、一般的に「白鳥の湖」と聞くと優雅でフェミニン全開なイメージが先行するので、それを男が演じると聞くと誰もがドン引きするんですよね。 志村けんのコントとかでネタが成立するのは、そういったイメージのせいでしょう。

だから白鳥のリアルさと、男性ならではのセクシーさが相まって出来たこのマシュー・ボーンのバージョンは、とてもよくできた作品だと思います。

そんなわけで描いてみたよ♪

以上で私の好きな要素がたくさんあるので、これで描かないわけがありません。実はこの絵が出来るまでブログ更新できませんでした。(本文自体は先月にもう作ってあったんだけど)

最初ちょっと照れくさかったり動画で本編見ながら描くとかミーハーすぎるって自分にドン引きしたりもしたんですが、なんだかんだですげえ納得する出来栄えになってしまいました。

マシュー・ボーン 白鳥の湖 イラスト

ダンサーのポーズについては自分の頭の中のイメージを優先して表現しているので、完全に正しいわけではないかもしれません。でも、この画面構成とか、背後の白鳥の姿と交差してるのとか、あの有名なクラシック音楽の雰囲気とマジでぴったりだと感じました。(ちょうどダンサーの背中から翼が生えているようにも見える)

衣装はとてもシンプルで、白鳥の下半身を模したと思しき白いふさふさのもんぺ(?)のみで、上半身裸&素足です。額にはくちばしを模した黒い菱形が描かれており、丸刈り。目を釣り上げたアイメイクはちょっと目つき悪そうに見える。そういった衣装やメイクすべてが神秘的でカッコいいと思う。

こんな惚れる坊主は初めて見たな。ストレンジャー(黒鳥?)の登場する場面は、坊主の男前がいたら要注意だぜっていう暗示になるし(笑)

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