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【創作世界小ネタ】食事シーンはダサいと思っていたあの頃

お久しぶりです。「博物ふぇす」に向けて小説第2巻を鋭意執筆中で、すっかり更新が滞っておりました。好きでやっていることとは言え、やはり小説の執筆は大変な事なので、こうやって切羽詰まった状況にならないと頑張れない自分です……。

執筆作業というのは、常に調べ事とセットなので、なかなか筆が進みません。話が変なところに飛んで行かないようアウトラインを決めてやっているものの、細かい生活描写は省いているので、本編執筆時にその辺りをちゃんと書くためには、やはり資料が必要となります。

ファンタジーとは言え、その設定になるべくリアリティを持たせたいというのが私の目指すところです。素人ながらも常に「これでいいのか、こんなんで出して大丈夫か」と心配しながらやっていますが、今のところ読者の皆様を騙せているようです(笑)

ずーっと執筆ばっかりやっていて飽きたので、今日はその気分転換として、これまでの執筆活動や、今のネタを作ろうと思うきっかけを与えたものたちとの出会いで変わったことを書いていきます。

かつてないほど食べることにフォーカスを当てることになった

私がどうして狩猟採集民族を描こうと思ったのか。それは料理に興味があるからでも、民俗学に興味があったからでもありません。何年も前に書いた記事にあるように、人間と野生動物との適切な距離感を理解したいと思ったのがきっかけでした。

私たちミレニアム世代は、生まれた時から環境問題や人権問題を頻繁に耳にしており、その辺りにとても敏感です。するとメディアの影響で、野生動物を狩るなんて野蛮、守って大切にすべき、ってイメージが先行するんですよ。そして極端な話、畜産業を含め動物産業全般を否定するようになります。私も一時期、本気でそう思っていた時がありました。

しかし、やがてそのような独りよがりな意識高い系に嫌気が差し、近年の野生動物増えすぎ問題や、直に野生動物を獲って暮らす民族の考え方を知るようになると、綺麗ごとばっかり言ってる私たち都会人(別に都会に住んでなくても自然との関わりが乏しい人)の態度が、浅はかだなと気付きました。

そして、狩猟採集民族の暮らしや文化を学ぶことで、本当に自然を大事に思うことって何なのか、ということを理解したいと思うようになり、それを創作活動の軸に据えるようになりました。

hunting_animals.jpg
狩りをするからこそわかる動物の生態がある、ということを狩猟民族の暮らしから学ぶことが出来た(イラストは拙書「幻想人類図鑑」より挿絵)

すると何が起こるかと言うと、かつてないほど食べる話を描くようになるわけです。食材をどのように調達して、どのように調理して食べるのか、そんな話ばかり書くことになります。

実はこれ、私としてはかなりチャレンジングな事だったんですよ。食べる話なんて、これまでの創作活動では避けまくってた事柄だからです!!マジで!!

ステキな主人公が飲み食いするなんて恥ずかしいと思っていた昔

私は常に創作活動では、自分の憧れや、最高にカッコよくてステキだと思う対象を描いています。今では北方狩猟民族が最高にカッコいいと思ってますけど、昔はもっと、生活感のない神秘的なキャラクターに憧れていました。

具体的なモデルの紹介は割愛しますが、正体が謎めいていたり、人でないものだったり、とにかく神秘的でクールな感じのキャラクターに憧れ、それをモデルに創作活動していたので、そんな人たちが食べること(や出すこと)について思いを巡らすなんて、恥ずかしすぎて出来なかったんです。

ただ、本やアニメなどに出てくる料理や食事のシーンは嫌いじゃないし、どちらかと言えば好きなんです。ディズニーで私の一番好きな作品は「レミーのおいしいレストラン」ですし。それが、クールなキャラクターがやってるって想像するのが、恥ずかしかったんですっ……!!

でもこれ、わかりますよね?特に日本の二次元系キャラクターなんて、生活感皆無なクール系キャラわんさかいるじゃないですかっ(私の知る限り)
あんな人たちが普通に美味しそうにごはん食べてるとこ想像できます?神秘的なのが急に身近になっちゃって、幻滅ですよね?そういう感覚ですよ。

2011年に描いてたイラスト
具体的に言うと、こんな感じのキャラクター(2011年の絵)。あまり生活感のある事想像したくないですよね

昔の自分にとっては、「カッコいい」というのは親近感のないクールな感じというイメージしかなかったので、魅力的なキャラを描けば描くほど生活感はなくなっていきました。ただ例外的に、眠るシーンはOKでしたけど。

その感覚を強制終了させたのが狩猟民族ネタでした。元から異国情緒への憧れがあったので、ファッションなどのビジュアル要素を取り入れることはすぐに出来たものの、食べるシーンを入れなきゃいけないことに気付いたとき、そりゃあもう、めちゃくちゃ葛藤しましたよ(笑)

でもそうやってきた結果、身近な感じを抱かせないキャラクターが本当に素敵なのか?って思うようになりました。そういうキャラクターって、ろくに笑顔も見せないし落ち着かないですよ。今となっては、まさに「ファンタジー」って感じであまり好きではありません。今はむしろ、美味しくごはんを食べて、ちゃんと笑う、人間らしさを感じるキャラクターの方が好きです。

神秘的でクールな感じがしても、親近感を覚えることでさらに魅力が増す、そんなキャラクターを作っていきたいですね。


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