皆さんこんにちは。お盆休みはいかがお過ごしでしたでしょうか。私は8/6~8/10までロンドンに行ってきました。しかし、現地でコロナに感染したようで、帰国してから1週間くらいずっと寝込んでいました…。
ロンドンに行ったのは2017年に次ぎ、今回が2度目です。前回はツアーでしたが、今回は母と二人で自力で行ってきました。
自力での海外旅行にトラブルは多少なりともつきものですが、今回は肝が冷えるような思いを何度もしました。しかしその一方で、ロンドンの人たちの優しさにも触れることができました。
楽しかった話はまた回を分けて書きますので、今回は情報共有も含め、私たちが経験した「本当にあった怖い話」をします。

ホテルがほぼ詐欺だった件…
今回私たちが予約していたのは、ロンドン某所のとあるアパートメント型のホテルでした。Booking.comという海外のホテル予約サイトを通じ予約していました。サイトによれば、眺めがよく、すぐそばにWaitroseという王室御用達のスーパーがあるという好条件なものでした。ただ、フロントがないので、近くのスーパーで部屋の鍵を受け取る必要があるとのことでした。
しかし、宿泊当日になっても、ホテルのオーナーから鍵を受け取るための暗証番号が届きません。現地時間も既に21時近くになっており、鍵を渡してくれるスーパーも22時で閉まってしまうので、慌ててホテルに問い合わせますが、全く電話に出ません。Booking.comにも問い合わせましたが、日本語対応スタッフが不在なので、英語のスタッフと話をしました。(私は英語が堪能でないので、窓口とのやり取りは母がしました)そしたら、なんとか鍵がなくても入れる方法を聞けたものの、写真がわかりにくく、どの建物かよくわからなかったので、近くのホテルらしきフロントに行って宿泊場所の位置を尋ねました。そしたら、フロントの人が言うには、実はこの辺りは半年~1年滞在する人用のアパートの団地で、数日しか泊まらない旅行客を泊めてはいけないと法律で決められている場所だったのです!!
つまり、私たちの予約した宿泊場所のオーナーは本当のオーナーではなく、又貸しの又貸しで旅行客に部屋を宿泊させている、何重にも違法なことをやっているクズだったのです。
ただでさえ14時間のフライトでくたびれているし、空港で予約していたタクシーを見つけるのにも苦労し、既に夜23時を過ぎていて寒く、疲労困憊だったので、せめて一晩だけでも泊めさせてほしいと懇願しても、アパートのセキュリティのオーナー(?)はあくまで泊めさせられないの一点張り。代わりにすぐそばにある安宿か、とても泊まれない高級ホテルを紹介するかのどっちかで、冷たい人でした。(ちなみに、最初に紹介された宿がとんでもない安宿だったというのは後でわかったことで、その時はとにかく泊まれればどこでもいいと思い、行ってみたのですが部屋がいっぱいで泊まれませんでした)
私はパニックになってしまい、このまま寒空の下、治安の悪そうなロンドンの夜を野宿することになるのかと絶望したのですが、そのときたまたまアパートに宅配に来ていたMさんという方が、私たちのことを気にかけてくれ、ずっとそばで話を聞いてくれ、あの冷たいセキュリティオーナーに説得してくれました。見ず知らずの外国人なのに、夜も0時をまわっていたのに、困っていた私たちに手を差し述べてくれたMさんには、本当に感謝しています。一生忘れることはありません。私たちがお礼を言うと「ポジティブにね」とか「興奮しないで」と励ましてくれました。
ホテル着くまで前途多難すぎた。オーナーほぼ詐欺😂6時間以上右往左往したけど、現地の人に本当に助けてもらった。たまたま通りかかった宅配のおじさんがすごく助けてくれて。それ以外にも、大きな荷物運ぶの手伝ってくれる人ばかりだった。
— 雪柳アン🍁 (@NtmFuk) August 7, 2023
辛いことあった分、イギリスの人の優しさに触れることできた
で、その詐欺まがいの偽クソオーナーなんですが、Booking.com経由でなんとか連絡はついたものの、名前を聞いてもファーストネームしか名乗らず、苗字は是が非でも言いません。しかも「代わりのホテル予約したから代金は建て替えといて」という舐めっぷり。本当にそいつが金払う気があるならクレジットの番号でも口頭で言うはずだし、ホテルの場所もよくわからないんですよ。「今すぐこっちへ来い」と何度も電話で言ってるのに、「まだ空港にいるから」と言うばかりでちっとも来ない。しかも、電話の向こうから犬の鳴き声や子どもの声がすることから空港にいるのも多分嘘。こんな滅茶苦茶な奴をどう信用しろと。
部屋の中ひどすぎワロタ
Mさんが尽力してくれたおかげで、私たちは特別に滞在期間中の宿泊を許可してもらうことができました。しかし、やっぱりあのいい加減な偽オーナーのことなので、部屋の中もひどいものでした。テレビつかない、Wi-Fiの案内もない、金庫やエアコン壊れてる、シーツはくしゃくしゃで黄ばんでいる、食器もなんか汚い、タオルが不十分、前の住人が残したと思しき服や靴が汚らしくクローゼットに詰め込まれている…。枚挙にいとまがありませんが、サービスと呼べるものは何一つありませんでした。せめてトイレがちゃんと使えただけ良かったって感じ。あと、Waitroseがほんとにすぐそばにあったのは便利でした。
もちろん、これだけの目に遭わされてそれで済ますつもりはありません。そもそもBooking.comがこんな違法な物件を平気で掲載しているのが元凶です。私たちはBooking.comというサービスを信用して使っているのですから、こんな無責任な奴が載せてるなんて知る由もありません。だから今、Booking.comへ損害賠償を求めて交渉中です。
4年前にバンクーバーへ行った時もBooking.comを使ってアパートメント型のホテルに泊まっていたのですが、その時はちゃんとフロントのあるホテルでした。今後はフロントのない宿泊施設というのは絶対避けるべきでしょう。
地下鉄はややこしい
こちらは比較的大したことはないのですが、ロンドンの地下鉄(?)は目的地をちゃんと確認しないと間違えるということを情報共有しておきます。
日本の地下鉄の感覚の場合、「〇〇線」と書いてある乗り場に乗れば、その路線の範囲内しか走行しませんよね。例えば下のロンドンの路線図の場合、Victoria駅からPaddington駅へ行きたい場合、黄色い線の「Cricle Line」というのに乗れば、この黄色い環状の範囲しか走行しないと思いますよね。

それが違うんです。駅の改札口でちゃんとCricle Lineと書いてあるところに乗ったのに、途中からDistrict Lineになっちゃって、目的地からどんどん遠ざかってしまったんです。山手線が途中で京浜東北線に化ける感じ。

まあ結局、このことに気づいてちゃんと目的地には行けたんで良かったんですけどね。
帰りの飛行機乗り損ねた…
これはね、もう、ほんとにやらかし😂チェックインもセキュリティチェックも済んだのに、搭乗口を間違えて乗り損ねたの…😇
普通間違えないじゃないですか。搭乗券とか電光掲示板とかに出てるんだから。でもね、ちょっとしたトラップだったと言わせてください。
搭乗口は出発の1時間くらい前にならないと出なくて、搭乗券には書いてないし、電光掲示板には「A10」としか書いてなかったから、「A10」と書かれたエレベーターの手前でずっと待ってしまったんですよ。エレベーターを下って、さらにそこに「A10●●」って細かく分かれたところが、本当の搭乗口。それに私も母も気づきませんでした。(ヒースロー空港のターミナル5って皆そうなのか知りませんけど)
「うわー!帰れない!また予約し直してお金払わないといけないの😭」ってまたパニックになったんですが、カスタマーサービスで相談したら、追加料金なしでJALの空席を確保してもらうことができました。どうやら、当初乗る予定だったBritish AirwaysとJALはどちらも「ワンワールド」という同じアライアンスなので、支払いが発生しなかったのでしょう。違うアライアンスのANAに乗りたいと言ったら、料金が発生したかもしれません。
航空会社のアライアンスとは|飛行機旅行研究所
ただこれも、チェックインを済ませた上でのことなので、チェックインもしていない状態で乗り遅れたらこうなれたかはわかりません。10時間遅れで日本に帰ることができて良かったです!
苦労が多かった分、得たものも大きかった
今回は行ってから帰ってくるまで、まあもう苦労の連続だったのですが(しかも帰ってきてからコロナ発症したし…)、その分、いろいろ学ぶことや他に経験しないことをたくさん得られたと思います。
まず、まあこういう非常事態の時はかつてないほど英語喋んなくちゃいけないんです。基本的には母が対応してるんですが、時には私も喋らなくちゃいけないこともあります。最低でも中学生レベルの英語力は持ってる自信があったので、語彙力が足りないながらも何とか意思疎通することはできました。現地では私もなるべく喋ろう!と意気込んでいたのが、思いもよらないところで達成できました(笑)また、切羽詰まった状況を経験した分、外国という空間に対する気後れは吹っ飛びました。単に語彙力が足りなくて読めない、というところまで落ち着くことができ、ロンドンが妙に身近になってしまいました🥰
あと、本当にロンドンの人は親切な人が多いと思いました。先ほどのMさんの事もそうだし、重いスーツケースを一緒に運んでくれた人、スーパーのレジがどこだかわからないと教えてくれた人、地下鉄の中で迷っていた時路線図を指差してくれた人、更にはトイレの水道の水がどう出るかわからなかったとき教えてくれた人…。皆頼んでもいないのに進んで親切にしてくれたんです。日本じゃ大抵無関心か「お節介だと思われるかな」と躊躇ってしまいますよね。
あとはまあ、想定外の事が起きてもなんとかなるってわかったし、これだけのことをやってのけたんだっていう自信になりました。そもそも外国慣れしてないのにたった二人で行くという事自体、無茶なことかもしれませんが…💦