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【創作世界小ネタ】遺伝子合体論に依存しない理由

前回のブログ更新からあっという間に1か月経過してしまい、2023年も残すところあと2週間ちょっとになってしまいました。

人と動物をくっつけて表現せずにはいられない理由【私の創作の全て】

人と動物をくっつけて表現せずにはいられない理由【私の創作の全て】

私の創作作品の特徴として、「プレーンな人間をほとんど描かない」というのがあります。どういうことかというと、何らかの形で人間と動物をくっつけたがるということです。物心つく前からペンを握って紙に曲線を描きまくっていた少女は、やがて自分でキャラクターを作ったり物語を考えたりする楽しさを覚え、思春期を迎えても成人しても社会人になっても、飽きるどころか年々レベルアップしてますます盛り上がるようになりました...

前回投稿した記事は好評だったようで、FC2ランキングも1桁まで行き、Twitterでも結構反応もらえました。私もずっと言いたいことが書けて楽しかったです。

今回はその派生系として、またメイン創作の小ネタをやっていきたいと思います。

歴代の小ネタ記事はこちら↓

Yukiyanagiな日々

ユーザータグ「創作世界小ネタ」が設定された記事

主にイベント出展に出している作品世界の設定の裏話を書いています。

遺伝子合体論にしなかった理由

「幻想人類図鑑」の第2版で、人骨化石の絵や人類進化の系統樹まで描いちゃって🤣、ここまで科学っぽい雰囲気でやっといて、人類の鳥獣化を引き起こしたのは「魔力(魔法の源)のせい」っていうファンタジーに委ねています。この設定は概ね2010年くらいには確立していました。

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幻想人類図鑑 第2版 - Yukiyanagi堂 - BOOTH

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初版の約2倍のページ数、より見やすくなったレイアウトに、情報量が大幅に増えました! 鳥や獣の姿に進化した幻の人類「鳥獣人」の歴史や文化について描いた一冊。 2,000年ほど前に絶滅したと考えられていた古代の幻の人類は、500年前、命知らずの探検家たちによってその生き残りが発見された。本書は、その生き残った「鳥獣人」たちの暮らしと、最新科学でわかったその進化の歴史を紹介する。

人間と動物がくっつくっていう設定を科学的なニュアンスでやりたい場合、普通その動物の遺伝子を持ってるって設定になるはずなんですよ。「遺伝子は体をつくる設計図」という認識なら、その姿になるためにはその遺伝子を持っているはずという発想は、ごく自然ですよね。

実は私も、小学6年生くらいの時にはそういう設定をしていました。某魔法少女アニメの影響で、事故で野生動物の遺伝子を注入されちゃって、その動物の姿になっちゃった、としていました。

ではなぜ私はそれをやめたのか。科学的な設定を持ち込みながら「魔力で姿変わりました🪄」っていうハリー・ポッターなノリになるのはどうしてなのか、それを詳しく書いていきます。

都合よくそんな姿になれるの?問題

遺伝子が混ざりましたっていう至極科学的な方向で行くなら、本当に遺伝子混ざった時その姿になれるの?って小学生の時なりにも疑ってたんですよ。もしかして混ざる前に死んじゃうかも、とか(多分これが正解)、合体に成功したとしてすごく凶暴な化け物になりそう、とか考えちゃって、呑気に遺伝子合体でこの姿になれましたって胸張って言えない、って思っちゃったんですね。
もちろん、どう頑張ってもこれはファンタジーなんだから、それを突っ込む人間が野暮だと思うけど、自分の大好きな作品世界には徹底して整合性を取りたいと当時から思っていたので、誰からも突っ込まれなくても自分が納得いきませんでした。
(というか、同級生から度々作品ををイジられたりからかわれたりしていたので、突っ込まれないよう徹底的に作り込んでやろうと思っていました。多分これが設定厨になったきっかけかも…)

また、マッドサイエンティストが遺伝子を混ぜて化け物を作る、っていうのがヒーローものの悪役やサスペンス(?)とかで出てくるので、私の大切なキャラクターたちがこういうのと一緒にされたくない!という気持ちもありました。

どうやって遺伝子混ざったの?問題

そもそもとして、人間と他の生き物の遺伝子が合体するには何か起こらなくてはなりません。当初のアイディアの通り注射器で遺伝子を注入?もしくは人間の胚に遺伝子組み換え操作をした?一体それは誰が何のためにするの?異類婚姻譚?でもそういうの全然興味ないし気持ち悪い…(私の好みの問題)って思うと、遺伝子合体論はちょっと不気味な方向にしかならないな、って思っちゃったんです。

大事なところを中途半端に科学的にしてしまうことで、かえってツッコミ要素増やすんじゃね?って一周回って考えるようになりました。

大事なのは自分が何を描きたいか、だから

前回の記事にも書いた通り、私が表現したいのは「人間の知性と、野生動物の逞しさの融合」であり、そこに徹底的な説得力を持たせることでした。遺伝子合体論では、それは難しいと考えたのです。

そのとき、動物と合体した人類と同時進行で私がなんとなーく考えていたのが、魔法使いの存在でした。それこそ昔見ていたアニメの影響や、ハリー・ポッターの影響もあり、魔法使いの存在がそんな特別だとも思っていませんでした。やがて、動物と合体した人間と魔法使いは無関係ではないかも、と思うようになりました。

まず、どちらも実在しないこと、そして、魔法使いは自分の姿を変える能力を持つことがあることです。私はこれだ!と思って、「魔力の使い方で人類の姿が変わった」という方が、整合性も取れるし平等だし、何より人間の多様性を表現できてステキだ!って思ったんです🤩

新しい遺伝学の知見が、そのアイディアを後押しした

とは言え、私はそんなにファンタジー通というわけではなく、ファンタジーの話より生物学の話の方が好きでした。ファンタジーな設定は、あくまで私がやりたいことの副産物にすぎないのです。

ここ10年くらいの遺伝学の世界では「エピジェネティクス」という考え方が広まっています。これは、遺伝子が全てを決めているのではなく、遺伝子のスイッチによってその形質が発現するしないがある、という話です。(私のサイトでごく簡単に説明しています)

人類の進化と多様性 | Making of the World | Yukiyanagi - Peoples, Wildlife and Fantasy

人類の進化と多様性 | Making of the World | Yukiyanagi - Peoples, Wildlife and Fantasy

「Yukiyanagi」の作品世界の創作に影響を与えたものたちを紹介しています。このページでは、人類の進化と多様性について紹介しています。

これにより、遺伝子が全てを決めているのではないと知った私は、「ファンタジーの世界ならもっと多様性があってもよくね?」と思い、人類は皆共通に魔力を持っているとし(幻想人類図鑑では「ファクターM」と科学っぽい名称にしている)、人体の変異に用いるか、或いは能力として温存するか、といった形で進化の選択肢が広がった、という設定に昇華させました。

…まあその結果、良くも悪くも独創性の強い世界になっちゃったので、初めて見る人にはなかなかしっくり来てもらえないんですけどね。「『ファクターM』ってなんだよw」ってなるし(笑)

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