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【カハラディア】ドン引き級のギャップのあるキャラクターがいた件

昨年「幻想人類図鑑」第2版の制作に追われ、小説「カハラディア」の新作が出せなかったので、今年の第3巻発表に向けてただいま鋭意執筆中です。

物語の流れはもう決まっており、表紙絵までできました。
これまで第1巻2巻と、カハラディア先住民を表紙に載せてきたのが、第3巻ではエスニア帝国の人間にしました。

「カハラディア」第3巻表紙絵

第1巻と第2巻は、BOOTHにてご購入いただけます。

Kajaladiaーカハラディアー 第1巻 - Yukiyanagi堂 - BOOTH

Kajaladiaーカハラディアー 第1巻 - Yukiyanagi堂 - BOOTH

巨大山脈に囲まれ、原初の自然が広がる大地、カハラディア。この地に、太古の昔に絶滅したといわれる幻の人類「鳥獣人」の生き残りが暮らしているという。 そこへ一人の博物学者兼宣教師の一行が訪れる。しかし彼らを待ち受けていたのは、原住民たちからの手荒な歓迎だった。 「鳥獣人」とは一体何者なのか、彼らに一体何が起きているのか。 「鳥獣人」の暮らしや歴史を描いた図鑑も販売中! https://anneyukiyanagi.booth.pm/items/4950602 第2巻も販売中! https://anneyukiyanagi.booth.pm/items/4211579

Kajaladiaーカハラディアー 第2巻 - Yukiyanagi堂 - BOOTH

Kajaladiaーカハラディアー 第2巻 - Yukiyanagi堂 - BOOTH

第1巻からの続きです。(あらすじ書くと前回のネタバレになるので省きます) 第1巻はこちら https://anneyukiyanagi.booth.pm/items/3281425 「鳥獣人」の暮らしや歴史を描いた図鑑も販売中! https://anneyukiyanagi.booth.pm/items/4950602

第3巻の表紙に描いたこの人物について、もう10年以上前から設定していたのに、今頃そのヤバさと面白さに気づいたので、今回はその話をしたいと思います。

エスニア帝国の魔法使い、フェデリコ・ヴィラ

「カハラディア」の世界をよく知らない人のためにざっくり説明すると、エスニア帝国とは、地図にあるユーリタニアと呼ばれる地域の一大国家です。他の国を次々と支配し、1世紀足らずでこれだけ大きな帝国になりました。隣の島国であるアルゴメア王国は、エスニアと激しく対立しています。この両国が、巨大山脈の向こうにあるカハラディアと呼ばれる広大な大地の覇権を巡って争う、というのがこの世界の構図です。

カハラディアの地図

そして、どうしてこの人を第3巻の表紙絵に据えたのかというと、第2巻まで読んでくれてる人はご存知かと思いますが、この三銃士みたいな見た目の魔法使いが、その頃から暗躍してきているからですよ。

ユーリタニアでは中世の終わり頃に魔法使いの大粛清が起こり、ほとんどいなくなってしまいました。しかしエスニア帝国は、かつての古代ユーリタニア(古代ローマみたいな感じ)のあり方を取り入れ、他の国で異端者と忌み嫌われている魔法使いを国家の事業に積極的に登用しています。

フェデリコの服装を見てもわかるように、「カハラディア」の時代は世界史でいうところの17世紀くらいです(日本ならもう江戸時代)。この頃になると、植民地支配や博物学ブームなどで、科学やテクノロジーが飛躍的に進歩します。そんな時代に魑魅魍魎(ちみもうりょう)とも言える「魔法使い」が出てくるなんて異様なんですよ。

しかし、「この時代に魔法使いかよw」って他国が思い込んでいる隙をついて、エスニア帝国は魔法使いを登用し、アドバンテージを図っています。フェデリコという男は、そんなエスニア帝国の期待を背負ってカハラディアにやってきたわけですから、先住民やアルゴメア人(主人公たちの側)にとっていかに厄介な相手か分かりますよね?

魔法使い感ゼロの見た目

一般的に、洋風ファンタジーの代表として出てくる魔法使いってどんな見た目をしていますか?三角の帽子を被って、裾の長いローブ纏っているイメージですよね。魔法の杖なる棒状の物体を片手に持ち、分厚い本を持って呪文唱えてるイメージがありますよね?ハリー・ポッターの世界だって21世紀にもかかわらずそのイメージを踏襲しています。

魔法使いのイメージ

ところがこの男はどうですか。ぱっと見て魔法使いと言い当てられる人はどのくらいいるでしょうか。どう見たって軍人にしか見えないでしょう。

現Yukiyanagiサイトに掲載している全身図。2020年に描いたもの。最新設定ではラテン系の感じを強化して、髪や肌の色がもっと濃くなっている

長靴をはいた猫とか三銃士に見られるようなつばの広い羽付帽を被り、おしゃれに片側にマント羽織って、ブーツ履いて腰からレイピアを提げている。ついでに、絵にはありませんけど銃の扱いにも慣れています。「魔法使い」と呼ばれる見た目からはかけ離れていますよね。

彼は「カハラディア開拓軍」と呼ばれるエスニアの軍隊の将校、つまり、「魔法が使える軍人」としてお仕事をしています。彼の魔法使いとしての能力が、軍隊に使われているのです。だからこんな身なりなのです。

ただ、この作品のオリジナル要素として「カハラディア」の魔法使いは、ハリー・ポッターの世界のように杖と呪文でなんでもできるわけではありません。各人によってできることは異なり、特定の能力に特化しています。例えば、ある人は動かぬものを動かしたり、またある人は自分の姿を変えたりします。いわば「能力者」と言った方がニュアンスとしては近いかもしれません。一般論で言われる「能力者」と違うのは、能力を自分で取得したり切り替えたりできることです。ただし、一人で複数の能力を発揮するのは極めて困難で、大抵一人一能力です。

軍人魔法使いが用いる「魔法」とは

フェデリコさんは、物語の中ではメンフクロウのアバターを使った魔法を用いています。これで何をするのかというと、敵の動きを見張ったり偵察したりするのです。

メンフクロウは暗闇でネズミを捕らえるのに特化した姿をしているので、これが偵察行動にとても向いていました。飛ぶとき一切羽音がしないし、発達した顔盤(がんばん)(大きな丸顔)はパラボラアンテナのような役割を果たし、獲物の僅かな物音も聞き逃しません。先住民の動きも、敵国アルゴメア王国の入植者の動きも、このメンフクロウのアバターを通して全部筒抜けなのです😱

メンフクロウの写真
納屋や教会に巣を作ることから、英語では「barn owl(納屋フクロウ)」と呼ばれる

本人がフクロウに姿を変えるのではなくアバターを使うのには大きなメリットがあります。それは、アバターが攻撃を受けても本人は無傷という点です。また、姿を変えるほど自分の身体に負担もかかりません。そして、他の動物の姿で偵察することもできるという手軽さもあります。
(※補足しておくと、アバターの動物は本物ではなくただのぬいぐるみです。フェデリコさんが魔法で動かした途端、生きたリアルな姿になります)

アバター可愛すぎ問題

で、結果としてこの猛禽感乏しいめちゃくちゃ可愛いフクロウを、あんな三銃士みたいな男が動かしてるっていうとんでもないギャップを生むことになってしまいました🤣大まじめな理由で設定してるが故に、すごいシュールになっちゃいましたよ。

メンフクロウの写真

フェデリコさんの表情とかビジュアルをちょっと練習したんですけど、描けば描くほどムカつく感じのキャラになってったんですよね(でもそこが好きだよ)

特にこの下の絵の半笑いしてる顔なんかすごいムカつくんだけど(いい意味で)、こんな奴があんな可愛いメンフクロウの中の人かよって思うともう…😂😂

アバター操作してるとき、中の人の声でしゃべることもあるからね★ シュールすぎる…

実は2013年からいた古参キャラ

この人はね、実は今から11年前から設定してた人物なんです。でもその頃はまだ17世紀の設定ではなかったし、今のような充実したバックグラウンドもこんな恐ろしいイメージもありませんでした。「メンフクロウのアバターが使える魔法使い」として、主人公たちの味方でもっと優しい人でした。だから今感じているようなギャップもなかったんです。

フェデリコ 2013年の図
設定したばかりの2013年の絵。この頃は髭面ですらなかった。現在の姿になったのは2018年から

それが、ネタが進んでいくうちにどんどん怖い人になってっちゃって、とてつもないギャップを生む結果になってしまったんですよね…。

他にも私のフェデリコさんへのツボりポイントはいっぱいあるんだけど、これ以上言うとネタバレになるので、気になる人はぜひ本編を買って読んでみてください🙏また、今年の博物ふぇす(出展未確定)にさっき言った第3巻を出すから買いに来てね✨

 

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